#4:謎の男 カイザーサイトウ

2020.10.23
#4:謎の男 カイザーサイトウ




 2019年12月25日クリスマス。
 クリスマスに知らないおじさんにロングインタビューするなんて人生で初めてだ。勿論向こうもそうだ。
 都内某所、16時。
 カイザーサイトウこと齋藤さんと対談。
 齋藤さんはロマンスグレー混じりの長髪、髭、そして私の25年前からの友人MUNEくんのブランド、ハードコアチョコレートのTシャツを着ていた。
 齋藤さんは「自分の話で8ページも持ちますか?」と何度も聞いてきた。
 「大丈夫ですよ。足りなかったら4ページ齋藤さんの顔のドアップにしますから」と私は答えたが、本当は何も心配していなかった。1万人いれば1万通りの物語があるのだ。


 
 

 齋藤さんの生まれ故郷横須賀の話や生い立ち、学生時代の話、子供の頃落ちていたエロ本を拾いに行った話、社会人になってからの話。色々2時間話させてもらいました。勿論誌面は足りないどころか文字数を削る作業をかなりやった。





 結果、あの見た目が邦彦(ピン芸人)が「この本の中で1番面白いのカイザーサイトウさんのインタビューじゃないですか?」と本の完成後に言っていた程だ。



 

 齋藤さんは途中で今はIT企業の社長をされていること、それは働き方改革をITで支援する会社だとゆうことを話していた。ビジネス本の対談ではなくエロ本の対談だったのでそこはあまり広げなかったが、働き方改革の真逆の吉本興業にいる自分の中で働き方改革の会社とゆうフレーズが引っかかっていた。
 最後に好きなお菓子は?とゆう質問をしたら齋藤さんはカールと答えた。
 カールといえば私のおやつの代表だ。私のおやつといえばカールだったのだ。何故か数年前から東日本では売られなくなり、それを齋藤さんとふたりで嘆いて対談は終わった。
 カールが1番好きと聞いて、この人は信用出来ると思った。
 齋藤さんの会社は神田、私の住まいは東東京とゆうことで神田は仕事へ行く時の通り道。
 「今度また飲みましょう」と言ってこの日は別れ、私は洋菓子屋に予約していたクリスマスケーキを取りに行って妻と娘が待つ家に帰った。


#5に続く……